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なんばから和歌山市・加太・友ヶ島を日帰り周遊の旅
和歌山で遊ぶといえば、「白浜温泉」や「白浜アドベンチャーワールド」、「和歌山マリーナシティ」や「黒潮市場」などをイメージしてしまいますが、和歌山には、まだまだ魅力的な場所があります。
ここ最近、友ヶ島(ともがしま)という島が人気になっているのをご存知ですか?
「宮崎駿監督のアニメ『天空の城ラピュタ』みたいだ」と話題になり、友ヶ島へ出かける人が増えてきています。
電車で友ヶ島まで行く場合、南海「和歌山市駅」から加太線に乗り「加太駅」まで行きます。
この加太線は、短い区間の路線ですが、「めでたいでんしゃ」という可愛い電車を走らせたことによって、観光地としてこれからますます盛り上がりつつあります。
今回は、大阪 なんばから和歌山市の加太(かだ)、友ヶ島(ともがしま)へ日帰りの旅をご紹介します。
↓
「和歌山市駅」まで行き、そこから南海の加太線に乗り換え、
↓「加太駅」まで行きます。そこから歩いて友ヶ島汽船の乗り場にいって船で友ヶ島へ
こういう流れで行ってみたいと思います。
南海「なんば駅」から「加太観光きっぷ」を使ってみた!
大阪なんばから加太へは、電車で90分。
意外と、近いんです。
車だと渋滞に巻き込まれると6時間以上かかることもあります。電車だと、ラクラク。
車でドライブするのも楽しいですが、電車の旅もまた違った楽しさがあります。
日帰りで思い切って旅を楽しむためには、朝早くから動き出すことがポイントです。
まずは、南海「なんば駅」の特急券売り場で、切符を買いましょう。
なんばから加太まで行くなら、「加太観光きっぷ」がお得です。
「加太観光きっぷ」は、「和歌山市駅」までの割引乗車券と、「和歌山市駅」から「加太駅」間が1日乗り放題+沿線の施設で特典が受けられるおトクな乗車券です。
加太さかな線沿線をたっぷり楽しみたいという方におすすめです。
電車の時刻によっては、「めでたいでんしゃ」にも乗れますよ。
「加太観光きっぷ」の内容
- 発売駅から和歌山市駅までの割引往復乗車券、または割引片道乗車券
- 和歌山市駅から加太駅間1日フリー乗車券
- 「加太フリー乗車券」を協賛施設・店舗でご呈示いただくと、割引特典等が受けられます。
発売期間
2019年4月1日(月)~2020年3月31日(火)
有効期間
発売期間中の利用当日限り
発売金額
特急サザンには無料の自由席と有料の指定席の2つの座席があります。
▽特急サザンを自由席にする場合
片道版
大人 | 小児 |
1,4000 | 700円 |
往復版
大人 | 小児 |
1,980円 | 980円 |
▽特急サザンの座席指定券付の場合
往復版
大人 | 小児 |
1,700円 | 860円 |
片道版
大人 | 小児 |
2,490円 | 1,250円 |
どちらも往復のほうが断然おトク。
発売場所
なんば(2Fサービスセンター・3F特急券発売所)、新今宮、天下茶屋、住吉大社、堺、関西空港(片道版のみ)の各駅
お支払い方法
1.現金
2.クレジットカード(一部カードを除く)
マップ
散策マップやお得な特典情報は
► こちら
(PDF:6,720KB)
お問合わせ先
南海テレホンセンター
06-6643-1005
(8:30~18:30)
※年始を除く
「加太観光きっぷ」だと、どれだけお得なのか
特急サザンの座席指定券付きの往復版を購入しました。2,490円でした。
通常「なんば駅」から「加太駅」まで、960円かかります。
「なんば駅」から「和歌山市駅」までの特急サザンの指定席の料金は大人510円です。
片道960円+510円=1,470円です。
往復となると、2,940円になります。
ですが、こちらの「加太観光きっぷ」を使うと、「なんば駅」から「加太駅」までの往復の交通費だけでも、450円お得です。
(※全区間共通で大人510円、子供260円。)
(※指定席券は駅の特急券売機または窓口にて指定券を購入可能。)
これに、加太線の沿線の施設で特典が受けられるので、これを使い倒せば、その分さらにお得になります。
たとえば、加太の「大阪屋 ひいなの湯」では、
入浴料が(フェイスタオル付)大人1200円→900円になります。
子どもは600円→500円になります。
▼「ひいなの湯」に行ってみた
では、「加太観光きっぷ」を使って、なんばから加太まで行ってみたいと思います。
なんばからサザンで和歌山市へ
南海「なんば駅」から出発します。
なんばから加太まで約90分。
さぁ、いよいよ電車の旅が始まります。
自由席は通常の通勤電車と同じくロングシートの車両となっていますが、指定席は座席がクロスシートとなっていて、指定券を購入すれば必ず座席に座れます。
確実に座りたい場合や、移動時間をゆっくり過ごしたいという方は指定席を利用することをおすすめします。
車内は少し昔の特急列車といった雰囲気です。それがかえって、鉄道旅行気分を盛り上げてくれます。
座席はリクライニング機能付きで、ゆったりと電車の旅を楽しめます。あまり人がいないので、落ち着いた車内。
あぁ、とっても、快適~♡
特急サザンの停車駅は
↓
新今宮(しんいまみや)
↓
天下茶屋(てんがちゃや)
↓
堺(さかい)
↓
岸和田(きしわだ)
↓
泉佐野(いずみさの)
↓
尾崎(おざき)
↓
みさき公園
↓
和歌山大学前(わかやまだいがくまえ)
↓
和歌山市(わかやまし)
↓
和歌山港(わかやまこう)
です。
「和歌山市駅」で降ります。
「和歌山市駅」に到着しました。
「なんば駅」から「和歌山市駅」を経由したあと、ここで、加太線に乗り換えます。
「加太さかな線」は「和歌山市駅」の次の駅、「紀ノ川駅」からはじまるのですが、「めでいたいでんしゃ」は、「和歌山市駅」から出ています。
「加太さかな線おさんぽきっぷ」もおトク!
加太線が1日乗り放題となるお得なフリーチケット「加太さかな線おさんぽきっぷ」というのもあります。
例えば、和歌山市→加太まで運賃330円です。往復でも660円。
途中下車して、寄り道したり、一度加太へ行って、友ヶ島汽船のチケットを先にとってまた和歌山市へ戻ってお昼を食べてまた加太へ戻るということもできます。
こちらも、加太沿線を中心とした店 舗で呈示すると特典を受けることもできます。
「加太観光きっぷ」は、大阪から加太へ行く人に便利な切符で、「加太さかな線おさんぽきっぷ」は、割引範囲が加太線のみということです。
有効期間:発売期間内の任意の1日
価格:大人700円、小児350円
発売駅:和歌山市駅、紀ノ川駅、東松江駅〜加太駅の各駅(西ノ庄駅は除きます)で発売。
タイミングが合えば「めでたいでんしゃ」に乗れます。
ピンク色やや子供バージョンもあります。
かわいい車内に、ついついはしゃいでしまいます。
吊り革が、カニ!
車内でご当地バーガーがコロッケなどが食べれます。
電車の移動も旅の思い出の1ページ。こんな楽しい電車初めて♡
▼「めでたいでんしゃ」についてもっと見る
加太・淡島で遊ぶ
加太駅に着きました。
この「加太駅」から「加太港」へ向かいます。
駅を出ると、記念撮影ができるパネルがあります。
日付も入っているので、ここで記念のお写真を撮ってみてはいかがですか?
こちらは顔はめパネルです。
たらふく丸と書かれた船にたくさんの海の幸が!
ふぐとか、カニ、タコに顔はめしてみるのも面白い写真が撮れそうですね。
駅を出て歩きだすと、「めでたいでんしゃ」の壁画も!
お散歩しながら加太港へ向かいます。
洋風の建物を発見!
明治末期~大正初期に建てられたこの白い洋館は「旧加太警察署庁舎」です。
昭和39年まで警察署として使われ、現在は個人の住宅(中村邸)となっています。(登録有形文化財。)
道中、コンビニなどはありません。
港までの間、春日大社や、コッペパンのお店など寄り道できるようなスポットがいくつかあります。
寄ってみたいところですが、友ヶ島へ行くための友ヶ島汽船のチケットを先に取っておかなくてはいけないので、急いで港に向かいます。
しばらくテクテク歩いていくと、港が見えました。
この道をまっすぐ行くと、汽船の乗り場に着きます。
ここが、「友ヶ島汽船のりば」への階段です。
「かだおおはし」の下にあります。
階段を降りて行くと、
「友ヶ島汽船のりば」が見えます。
ここに着いたのが午前10:30。この時点で午前中のチケットは全部売り切れ。
この時期は、ゴールデンウィークということもあり、次乗れるのは、14:00の船。
人が多い時は、色のついた番号札を配っているので、これを持って13:30に来るようにとのこと。
すぐさま友ヶ島へ行けるかと思っていましたが、混雑時にはこういうこともあるようです。
予定変更します。
思い通りにいかないことが起こるものですが、それを楽しむのも旅の楽しさの一つですね。
これも旅の醍醐味かも。
気持ちを切り替えて、旅の順番が前後するだけだと思えば、次々にやりたいことが出てきます。
10:30~13:30までの3時間。
どう使うのか自由です。
「加太観光きっぷ」を使って、
先ほどの加太線を使って、途中の駅を乗り降りして散策してもいいし、和歌山市まで行ってラーメン食べたり、散策してもよし。
もちろん、この加太・淡島をぶらぶらしてもよし。
加太・淡島で満喫
今回は、せっかく加太まで来たので、加太・淡島周辺を散策してみることにしました。
▽淡島 (あわしま) 神社です。
ここは、雛流しの神事で有名な神社です。
淡島神社の拝殿には、驚くほど、人形がぎっしりと並んでいます。
日本人形だけでなく世界各国から人形が供養に送られてきています。最近では、ぬいぐるみなどを奉納する人も増えています。
人形供養の他にも、3月3日のひな祭りの雛人形を供養する雛流しや、日本の昔ながらの伝統行事、針供養などでも有名です。
あのUSJのハロウィンの季節に開催されるホラーナイトの「祟(TATARI)」に800体貸し出した神社と言えば、わかる人もいるのではないでしょうか。
日本人形と言えば、ちょっと怖いという印象もありますが、ここにはそういった雰囲気はありません。由緒ある神社です。
そして、淡島神社の近くにあるのが、「満幸 (まんこう) 商店」。
山盛りの「しらす丼」がインスタ映えと話題になり、人気のお店です。
ここで「しらす丼」を食べるもよし。
朝から人がいっぱいです。1時間待ち覚悟で並びましょう。
他にも、目の前の加太港には、「加太おさかな創庫」があります。
名前のまま、建物は、倉庫です。この中で飲食ができます。
新鮮な魚や貝を焼いて食べてもいいですね。牡蠣食べ放題もあります。
浜辺で釣りをしている人もたくさんいました。
港町らしく、釣り具と釣りえさの自動販売機がありました。
淡島神社のすぐそばに「大阪屋 ひいなの湯」があります。
ここでは、ランチや温泉が楽しめます。
露店風呂で外の潮風を浴びながら、ゆったり。
最高だ~♡
お風呂上りに、女将さん特製のところてん!
女将さんの真心を感じます。
そして、旅館内にある、生け簀 和食ダイニング「旬魚旬菜 あくら」でランチ。
生け簀には、活魚がいっぱい♡
この生け簀で泳ぐ新鮮な旬の魚をいただくこともできます。
こちらが、「あくら御膳」です。入浴料込みで3,024円です。
さざえとはまぐり(浜焼)が1つずつつきます。
おいしい~♡
ランチの後は、旅館内のお土産屋を物色。
冷蔵庫の中のご当地アイスもおすすめです。
大量の鳥!
和歌山のご当地ソフト「グリーンソフト」。ソフトクリームの部分にも、コーンが!
中はどうなっているんでしょう?
▼続きはこちらをご覧ください。
「ひいなの湯」で温泉と食事を満喫♡
友ヶ島汽船に乗って友ヶ島へ
「友ヶ島汽船のりば」に戻ります。
最初に渡されていた色付きの番号札の色を呼ばれると、乗船券うりばに並ぶことができます。
ここで往復のチケットを購入しました。
▽こちらが、時刻表です。
定期便以外にも、臨時便が出ています。
「ともがしま」という船に乗り込みます。
船内は、昔ながらの汽船といった感じ。
透明の折りたたみテーブル
さぁ、出発です。
いざ行け!友ヶ島へ!
水しぶきがすごいです。
ここで寝ておくのもよし。
島が見えてきました。
友ヶ島に到着しました。
ここが、友ヶ島か!
まるで時が止まったかのような遺跡のような建物や島の自然を楽しむことができます。
ハイキング日和。
灯台なども見ることができます。
▼友ヶ島についてもっと見る
島を散策した後は、加太港へ船で帰ります。
無事、加太港へ戻ってくることができました。
ここから歩いて「加太駅」に戻ります。
電車来た!
はぁ~ のどかだなぁ~
夕日を見ながら、加太と友ヶ島の旅の余韻に浸ります♡
▼加太・淡島周辺の動画はこちら
和歌山市内でラーメンを食べる
和歌山市に到着しました。
友ヶ島には、散々歩いた後、お腹がすいてもお弁当などの軽食が販売されている売店はありません。
せっかく和歌山に来たんだから、和歌山のラーメン食べてみたいですよね?
和歌山にはラーメン人気店がいくつかありますが、その中の一つ、「井出商店」もおすすめです。
「井出商店」はJR「和歌山駅」にあります。「和歌山市駅」とは、違うのでご注意を。
ここから南海からJRに乗り換えて、JR「和歌山駅」まで行きます。
早速、切符を買おう!
と言いたいところなんですが、ここで先に次の電車がいつ来るか確認しておくことをおすすめします。
JR「和歌山市駅」の改札です。
南海の改札出たらすぐにあります。
時間によっては、電車が30分に1本などと、本数が少なかったりします。
もちろん、ここで電車を待つのもいいのですが、時間を無駄にしたくなければ、タクシーで行くという手もあります。2人以上で行くなら、そんなにタクシー代はかからないですね。
もし、先に切符を買ってしまった場合は、ここはもともと無人駅だったので、ここには駅員さんはいないので、JR和歌山駅まで行かないと払い戻しはできません。
JRの次の電車が30分後だったので、「井出商店」までタクシーで行くことにします。
駅を出ると、全然、人がいない…
和歌山市っていうから、一番栄えているところかと思っていたら、こんなに人がいないとは…
2020年に生まれ変わるそうです。
駅まえのタクシーのりばから乗れます。
タクシーの中から、外の景色を眺めてみてください。
何か気がつくかもしれません。
ほらっ!
街灯がみかんの形をしています。
電気がついたらオレンジ色になって、まさに「みかん!」ってなるんだろうな…
と言っていると、明かりがつきました!
さっきとは違うデザインの街灯です。
有田みかんが有名な和歌山ならではですね。
割とすぐに、「井出商店」に着きました。(18:50)
すでに、行列ができています。タクシーで来てよかった。
30分くらいでやっとお店に入れました。
中華そば美味しい!
「早すし」という寿司も食べました。
和歌山でラーメン食べれてよかった。
▼「井出商店」で中華そばを食べてみた
JRで「和歌山市へ」
ラーメンを食べた後は、JR「和歌山駅」に行きました。
タクシーで「和歌山市駅」に戻るのもいいのですが、せっかくなんでJR「和歌山駅」に行ってみます。
商店街はもうこの時間には人がいません。(20:00頃)
駅に着きました。
少し時間があるので、駅前や駅周辺を散策。
近鉄百貨店とMIO(ミオ)があります。
駅の前にはロータリーがあります。
近鉄百貨店のルイ・ヴィトン
駅前には、おしゃれなマンションが。
「シャルマンフジ和歌山駅前グランピーク」というマンションです。
駅前はやっぱり便利だな。
では、JR「和歌山駅」から南海「和歌山市駅」に向かいます。
改札に入ります。
ようこそ和歌山へ
階段もすごい
▽こちらが、JR和歌山市までの電車の改札
JR「和歌山駅」→JR「和歌山市駅」へ。
「和歌山市駅」に向かう人はほとんどいません。
JR「和歌山市」についたら、南海「和歌山市」へ乗り換えます。
サザンプレミアムで「なんば駅」へ
南海「和歌山市駅」から南海特急サザンに乗って大阪「なんば駅」に帰ります。
「和歌山市駅」で指定席を購入。
帰りは、サザンプレミアム 1200系でした。
行きと違って、かなりモダンな感じ。
▼サザンプレミアムに乗ってみた
そして、難波へ到着。
加太・友ヶ島への日帰りの旅が終わりました。
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まとめ
大阪なんばから加太まで約90分で、日常の喧騒を離れ、ゆったりとした日帰りの旅を満喫することができます。
加太・淡島では、グルメや温泉を楽しめ、『天空の城ラピュタ』みたいだ」と話題の友ヶ島も、これまでに見たこともないような別世界を覗けますよ。行ってみないと体験できない魅力がありました。
南海特急サザンは、旧式と新型があり、それぞれに良さがあります。話題の加太さかな線の「めでたいでんしゃ」にもぜひ、乗ってみてください。とっても可愛い電車にテンションが上がります。
電車で移動しながら、ここでしか体験できない旅ができるので、日帰りでも充実した旅ができるでしょう。
これまで知っている和歌山と違った一面が見れ、和歌山の魅力に気づけるのではないでしょうか。
ぜひ、和歌山・加太へ遊びに行ってみてください。