和歌山で行列のできるラーメン屋「井出商店」
1953年(昭和15年)に創業した「井出商店」。
この店は言わずと知れた和歌山ラーメンの代表格の店です。
1998年に放映された TVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」であのラーメン評論家の石神秀幸氏が このお店を紹介したことにより、全国の強豪店を押さえて優勝し、そこから新横浜ラーメン博物館に出店するなど 首都圏を中心に大ブレイクしました。
TVチャンピオンで2年連続で優勝したんですからね。全国的に有名になるのは当然と言えば当然。
それをきっかけに、テレビや雑誌にも取材されるようになり カップラーメンも発売されるほど爆発的なブームになりました。(今は少し落ち着いているようですが…)
それまであまり知られていなかった和歌山ラーメンが、この時から、認知されるようになったのです。
「井出商店」は まさに和歌山ラーメンを全国区に押し上げた功労店とも言えます。
「井出商店」へ行ってみた
和歌山に行くことがあったら、絶対食べてみようと思っていた「井出商店」に行ってみました。
ここか。噂のラーメン屋は。
昭和のラーメン屋だ。
あぁ、もうすでに人がいっぱい。
この日も多かったけど、ゴールデンウィークのある日は、80人くらい並んでいたとか。
どんだけ人気あるんだ。
外で待っている間に、豚骨のいい匂いが外にもれてきて、お腹がすきます。
あぁ、早く食べたい…
やっと順番がきました!
店内の様子
店内は、店の外観と変わらず昭和を感じさせる雰囲気。
というか、こんなに狭かったんだ。
そら、人並ぶわ。
あちこち見渡すと、壁や天井もだいぶ年月を感じさせます。
芸能人や有名人のサインも並びます。
真ん中に大きなテーブルがあり、両端にカウンター席があります。
卓上に「早すし」と呼ばれる鯖寿司や 、ゆで玉子などが置かれ 自由に食べることができます。
食べ終わるとラーメンと合わせて自己申告して会計をするというのが、和歌山ラーメンの特徴らしい。
テーブルも年季入っているな…
カウンターは昔のラーメン屋さんみたい。
▽メニュー
メニュー
中華そば 700円
特製中華そば 800円
大盛中華そば 800円
特製大盛中華そば 900円
巻すし 150円
早すし(鯖すし)150円
味付煮玉子 100円
ゆで玉子 50円
基本的にラーメンは1種類。
トッピングや大盛り、サイドメニューがあるくらい。
「早すし」食べてみた
ラーメン待っている間、「早すし」でも食べようか。
▽外側の包み紙をはずすと、中はこのようになっています。
こんな長いバラン見たことない…
この中に鯖寿司が入っているのか…
おぉ、美味しそう♡
酢飯に鯖のったお寿司です。
食べてみたら、少し甘めで美味しい鯖寿司。
何口かで、パクッと食べれる手軽さ。
これはいい!
味付け煮玉子は、お店の人に言うと、持ってきてもらえます。
味付煮玉子は、よく味が染みています。
「中華そば」食べてみた
注文から約5〜6分で中華そばが到着。
▽中華そば(700円)
▽中華そば大盛り
まずはスープを一口。
そういえば、このお店、レンゲがないので、スープは器ごと飲むことになります。
「和歌山ラーメン=醤油ラーメン」
と勝手に思い込んでいたのですが、まさかの豚骨醤油です。
豚骨スープのコクが濃く、それに醤油の味も強く両者がうまく融合しています。
豚骨をドロドロになるまで煮込んで、最後に醤油を合わせて作っているそうです。
麺は中細ストレート麺。
弾力もほどよくあり、シンプルに美味しい。
麺のスープのバランスもいい感じです。
▽ねぎ
▽花の形をしたかまぼこ
これ梅かな?
和歌山だからな…きっと梅だな。
▽チャーシューが3枚入っています。
チャーシューは普通の柔らかさで薄い。
最近、クタクタに柔らかくした分厚いチャーシューの店が多いから、この普通の感じがかえっていい。
トロトロし過ぎないから、単純に美味しい。
▽メンマ
完食♡
昔ながらの普通のラーメンといえば、そうなんですが、シンプルで美味しい。
基本を忠実にやり続けることが大切なんだな。
持ち帰り用にとんこつ醤油味 特製スープ付 「生ラーメン」3人前 税込 1,080円もあります。
店舗情報
井出商店 (いでしょうてん)
住所 | 和歌山県和歌山市田中町4-84 |
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アクセス | JR和歌山駅より徒歩9分 和歌山電鐵貴志川線田中口駅より徒歩7分 南海和歌山市駅から和歌山バス紀三井寺線(40・42・44)塩屋線(50・52)のいずかに乗車 木広町停留所下車し徒歩3分田中口駅から349m |
連絡先 | TEL:073-424-1689 |
営業時間 | 11:30~23:30(L.O.23:30) 日曜営業 |
休日 | 木曜日 |
情報 | 公式サイトなし |
店舗周辺MAP
専用駐車場の場所
店を出てもまだ人がいっぱい。
令和の時代も変わらず、みんなに愛されそうな中華そば屋でした。